2022年12月一般質問~有機農業の地域づくりを促進~

2022年12月 一般質問

有機農業の地域づくりを促進~有機学校給食~

有機農業は、生物の多様性、土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システムです。したがって、環境負荷の軽減を図って豊かな地球環境を維持し、持続可能な生産活動が可能になります。国は、カーボンニュートラルに向けて令和3年5月に「みどりの食料戦略システム」を策定し、2050年に有機農業作付け面積を25%にする目標を掲げました。それを受けて藤沢市も取り組んでいるところです。有機農業は、世界はもちろんですが、ようやく日本でも令和4年に国の交付金事業ができ全国的に注目されています。

千葉県いすみ市では、有機農業者ゼロからスタートし、4年で産地を形成し、有機米100%の給食になりました。消費する場所として学校給食利用が、有機農業者にとって、売れ残りの心配がなく安心して有機米を生産でき、子どもたちのために生産意欲が向上し進展しました。また、学校給食の需要を通じて産地形成もできるほうが、地域循環として経済効果もあります。

藤沢市の学校給食は、化学調味料や添加物を使わず、素材本来のおいしさを大事にした給食で、全国有数の質の良さです。さらに、藤沢市には有機農業者の担い手を育成する生産者がおり、市民団体による予算要望など、近隣市に勝る資源がすでにあります。安全に食べる、安心して作る地域循環システムへ、今後も提案をしていきます。