プラスチック汚染に規制強化が必要

プラスチックは、私たちの暮らしを豊かにしてくれる、なくてはならない存在です。一方で、プラスチックごみが引き起こす環境汚染は深刻です。

2022年、国連環境総会における決議で、プラスチック汚染を根絶するための法的拘束力がある国際条約を制定について、世界各国が歴史上初めて合意しました。現在、2024年末に国際条約策定完了を目指して条約交渉をしています。ただ、各国の考え方には大きな違いがあります。プラスチック製品の規制強化の必要性を打ち出すヨーロッパ諸国と企業の自主的取り組みに任せる日本やアメリカ、中東の原油国などです。プラスチック容器包装の排出量は、アメリカに次ぐ第二位の日本です。待ったなしの海洋汚染を考えれば、日本は理由をつけて使い続ける姿勢ではなく、規制強化へ踏み切るべきときではないでしょうか。