令和5年度6月定例会 一般質問より

【令和5年度6月定例会 一般質問    件名:プラスチックごみについて  要旨:排出抑制について】

プラスチックは、私たちの暮らしに欠かすことはできません。一方で、プラスチックごみが引き起こす環境汚染が、深刻化の一途をたどっています。

現状を放置した場合2050年には海に漂うプラスチックごみの重量が、魚の重量を上回るという試算結果もあります。さらに、今年5月G7広島サミットの共同声明文には「2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする」野心的な目標値が盛り込まれました。また、法的拘束力のある国際条約の策定もおこなわれており、待ったなしの環境問題です。

2021年環境ベンチャー企業「ピリカ」が調べた首都圏と大阪府内の河川調査では、マイクロプラスチック浮遊物の4分の1が人工芝であったと発表されました。さらに、神奈川県立環境科学センターがおこなったマイクロプラスチック海岸漂着物結果には、代表的なものとして、人工芝の破片があります。人工芝は長年使用すると劣化し、芝が折れ抜け落ちます。不適切な管理によってマイクロプラスチックが発生することがわかっています。

藤沢市内には、スポーツ施設や一部の国しか使っていない砂入り人工芝テニスコートがあります。流失防止策としては、改修したばかりの八部公園テニスコートのみ排水溝へのフィルター装置をつけて対策を講じていますが、学校を含む他の公共施設では対策はしていません。今後は、環境省や大阪府等のガイドラインを活用し、施設管理者や利用者に対して周知啓発をすることで海洋流失対策を努めていきます。私たちは、使う責任を真剣に考え、代替品も検討していく必要があります。