昼の街宣より~介護保険について-

1/26「昼街宣より〜介護保険について〜」

お天気に恵まれた中、藤沢駅北口のサンパール広場で昼街宣を行いました。
朝の街宣とはまた雰囲気が違う中、議会報告や政策をお話させて頂きました。とくに介護保険についてのお話は何人もの方々が耳を傾けて下さいました。

介護保険法は、「介護の社会化」を目指し2000年に成立しました。
それ以前は「家族(主に女性)による無償労働」で介護を担っており、介護保険は「介護の脱家族化」を進めた、と言えます。その後、22年以上が経過し、NPOなどを中心に介護事業が大きく広がりました。

昨年末、2024年介護保険制度改定に向けた議論の「意見取りまとめ」報告が厚労省の諮問機関から出されました。最大の論点となったのは利用者の負担増につながる①「2割負担の対象者の拡大」②「ケアプランの有料化」③「要介護1・2(訪問・通所サービス)の総合事業化への移行」です。しかし、今回の「取りまとめ」では、結論を先送りしたものが多く見られました。

しかし、2023年夏までに「2割負担の対象者拡大」「65歳以上の高所得者の介護料引き上げ」の議論の結論を出す、他の論点も「2024年度には実施しないが、次の27年度制度改定に向けての議論で結論を出す」とされているので、まだまだ気が抜けません。

私たち神奈川ネットでは「子育て・介護は社会の仕事」として高齢者を地域の中で安心、安全に暮らせるような仕組みが重要であると、NPOなど地域で活動する事業者を支援してきました。地域で暮らすための訪問事業やデイサービスは必要不可欠です。介護職の評価を見直し、充実を図り、家族が介護のために離職することを防がなければなりません。介護保険が改定されるたびに、家族の負担が多くなり、使いにくくなる制度には反対し、市民の皆様の声を聞き、使いやすい介護保険になるよう提案していきます。