2021年度2月定例議会報告~代表討論より

「航空機騒音について~米軍基地の情報提供を求める」

最近、藤沢上空の騒音がひどくなっています。これは3月4日から25日まで陸上自衛隊と米軍海兵隊の合同演習が東富士習場で行われる訓練に伴い、オスプレイ6機と大型ヘリコプター2機が厚木基地に飛来しました。機体整備に米軍人120人が厚木基地に駐留するためです。ジェット戦闘機の飛来回数は減りましたが、その分、自衛隊の飛行機やヘリコプターの騒音が増しています。決して静かになったとは言えない状況です。

また昨年、オスプレイの定期整備を厚木基地に隣接する民間会社が選定されました。オスプレイは墜落率が高く、一番危険とされている転換モードで飛んでいる姿が藤沢上空でも確認されています。さらに、昨年夏に生物・化学、放射能・核兵器に対する訓練も行われました。

米軍が岩国に移駐した後、厚木基地での使い方が変わっています。今後も厚木基地の動向を監視していく必要があるため、市民に向けて速やかな情報提供を要望します。

「ジェンダー平等について~男女参画計画に基づく行動を求める」

コロナ禍において、男性にくらべ女性の非正規雇用の割合が高く、都合の良い働き手である扱いの構図が、色濃く根づいていることが浮き彫りになりました。シングルマザーなど様々な立場の女性が増え、将来不安の声を聞きます。病に陥り、命を落とす人も少なくありません。女性の安定した雇用形態と収入をもって活力がわき、子どもや社会活動へ好循環につながると思います。本市としても藤沢市男女参画計画を策定していますことから、具体的な行動を先進的に取り組むよう要望します。

「介護の人材不足について~実態把握に基づく対策を求める」

現在、介護保険制度では「財源」と「介護人材」の2つの不安と不足が上げられます。

経済産業省では、2025年には、介護人材は37.1万人不足し、2035年には79万人不足すると予測しています。厚生労働省は基本報酬を上げることなく、様々な加算をつけていますが、対象とならない人への不公平感、加算対応できない事業所があり、介護人材の報酬アップにつながっていない実態があります。

人を支え、人と接する大切な仕事であり、デジタルで生産性の向上ができるような単純な現場ではありません。改定のたびに、「介護の社会化」が後退しないよう、2年後の改定に向けて、現場をしっかり把握し、実態に即した制度になるよう要望します。

「持続可能な農業について~」

気候危機の食料やエネルギーの争いはいつの時代にも共通しています。いま、そして今後やってくると言われている食糧危機の問題があります。

パンデミックや戦争により、輸入に依存していることへの不安定さが露呈されたのではないでしょうか。

地域循環型社会が求められる時だと考えます。「欧米諸国は、農業保護を国家安全保障の要としている」ように、持続可能な藤沢を目指すうえで、農家が安定して生産できるような行政施策を要望します。