2021年度2月定例議会報告~代表質問より

「持続可能な農業について」

<質問①>国の「みどりの食料システム戦略」で示した有機農業の取り組み面積を25%にするためには、藤沢市は今の約11倍に増やさなければならない。タネから流通·消費、教育·研修 研究まで一貫した柱が必要と考えるが、見解を聞く。

く回答①>(経済部 中山経済部長)
続きまして「農業について」 の①有機農業の取り組み
についてお答えいたします。
本市におきましては,国が示す「みどりの食料システ
ム戦略」に基づき,第2次藤沢市都市農業振興基本計画
において,有機農業の取組面積を令和2年度末現在の1
9.7ヘクタールから計画の最終年度となる令和8年度
には,現状の約2.8倍の54.2ヘクタールを目標と
して設定しているところでございます。
この目標の達成に向けましては,担い手の育成や消費
者の理解促進が重要と考えております。 このため本市で
は,有機農業を希望する方も含めた新規就農者の積極的
な受け入れや,農地の幹旋に加uえ,来年度から新たに,
農業技術習得のための研修に対する支援を実施すること
で,担い手の育成に努めてまいりたいと考えております。
また,消費者への理解促進といたしましては,イベン
ト等における有機農産物の販売に加え,有機農業を対象
とした講座等の充実を図るとともに,学校給食におきま
しても,モデル校での藤沢産有機農産物の供給について
検討してまいります。
このような取組を継続し, 藤沢産有機農産物の安定的
な供給体制の構築により,本市の有機農業の推進に取り
組んでまいりたいと考えております。

「介護人材の確保について」

<質問②>2025年間題として団塊世代が後期高齢者となり,一層の介護現場における人材不足が深刻になる。人材不足を補うことに関して,ロボットやICTを活用している事業者はまだ限定的である。今後,藤沢市は, 大規模事業者や中
小規模の事業者,それぞれに対してどのような人材確保等の取組を行っていくのかを聞く。

<回答②>(福祉部 池田福祉部長)
続きまして,要旨3 「健康で豊かな長寿社会について」
の,介護人材の確保等についてのご質問に, お答えいたし
ます。
超高齢社会の進展により, 生産年齢人口の減少に伴う
働き手の確保が一層難しくなることが想定されており,
介護業界につきましては, 既に,有効求人倍率が,全産業
平均の約3.5倍と高い数値で, 大変厳しい状況にござい
ます。
現在,本市におきましては,介護現場へのロボット等の
普及や生産性向上の促進を目的に,プロジェクトを立ち
上げ,先進的施設の視察や, 開発メーカーと介護事業者と
の意見交換等を重ねております。
このような取組を行う中で,介護現場におけるロボッ
ト·ICTの導入等は少しずつ広がってきておりますが,
事業者の理解,職員の意識及び習熟度が足りていないこ
となどから,十分な活用までに至っていない現状がある
ことも認識しております。
そのため,事業者の理解等を深めていく一歩といたし
まして,専門的なコンサルティング事業者とともに,大規
模施設である特別養護老人ホーム等の事業者に協力をい
ただきながら,どのようなロボット·ICTの活用が効果
的なのか,業務分析を含めて可視化する実証事業を実施

してまいりたいと考えております。
また,この事業は,特に,中小規模の事業者が運営する
認知症のグループホームなどの宿泊を伴うサービスにも,
有効であると捉えておりまして,検証結果等について事
業者と情報共有を図りながら,ICTの活用等による職
員の働きやすい職場環境づくりに向けた支援に努め,人
材の確保,定着につなげてまいります。