「復興支援フォーラム」にて開会挨拶

生活クラブ運動グループで構成している「支援ネット神奈川」に神奈川ネットワーク運動も参画しています。

3月12日復興支援フォーラムを開催し、オンラインにて開会のあいさつをさせていただきました。

主なあいさつ内容です↓↓

 

昨日の3月11日で、東日本大震災から11年が経ちました。私たち支援ネット神奈川は被災地を忘れない、つながりを絶やさないことが重要と考え、多くの仲間とともに活動を続けてきました。

例年、復興支援まつりとして屋外で開催をしておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、断念を余儀なくされました。代替として、前年度はオンライン開催として復興支援まつりを行い、今年度は実際に被災地訪問することによって、会って知り肌で感じることを大切にしました。今日の被災地訪問報告や基調講演を通じて、多くの人と被災地のいまを共有し、今後の神奈川として復興支援のあり方をより良いものにしたいと思います。

最近の世界情勢として、21世紀に信じられないようなニュース、ロシア軍によるウクライナ侵攻があります。武力行使という最大の暴力であり人権侵害がなされています。ウクライナでの原子力施設が戦場になる恐ろしさを映像とはいえ目の当たりにし、他人事ではなく改めて原発を54基保有している日本の危うさについて考えさせられました。

国内では、トリチウムを含む放射性汚染水を海へ放出することについて、国が大丈夫だといいますがその安全性が問われているときです。わからないものを肯定的に解釈することは、過去の公害、安全な原発神話により、甚大な被害を受けた事実をみると、やはり懸念がぬぐえません。予防原則として慎重な対応が臨まれるところです。

様々な課題があるところですが、福島第一原発事故により、いまだ被災地は原発の影響を受け、11年間ずっと緊急事態宣言が続いている地区が存在します。地域コミュニティ再生ができておらず本当の意味での復興ができていない現状があります。いまある現実を知って理解して、「共に生き、共に歩む社会」をつくるために、わたしたちは、前向きに考え行動につながりますことを祈念いたしまして、開会の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。