学習会「男らしさ?女らしさ?~これからの社会へ向けて~」

1月25日、弁護士であり、ベストセラー「これからの男の子たちへ」の著者である太田啓子 氏を講師に招いて、「男らしさ?女らしさ?」と題した学習会を開催しました。
社会は、日常の子育て・教育により、大人からこどもへ伝えていくことで変化していくはずです。
①「らしさ」の呪いから、ジェンダー(社会的・文化的につくられた性差)バイアスから自由に生きてほしい。
②マジョリティー属性を自覚することで、性差別や性暴力に積極的に抗ってほしい。
おもしろおかしくしふざけているつもりであっても、何も言わなければ容認していることになり、それが当たれ前の認識となり、性差別への社会的価値観につながっていきます。まずは、一言からの行動で示す人を増やしていき、差別のない社会に近づきたいです。「おかしいよね」「セクハラですよ」からいままでの価値観が疑えるような環境になるはずです。
男女賃金格差、雇用形態の経済格差が深刻です。また、無償労働(家事、育児、介護)は男性の5.5倍で、女性の就業の有無で夫の家事労働時間が変わらない結果です。議員や企業など決定機関の女性の少なさも顕著です。1980年代の諸外国とは大差がありませんでしたが、多くの国が努力をして変化していきました。いま日本は取り残された状態です。
これからの子どものために、男女の属性によって、差別しない、抑圧しない社会に向けて、みんなでアップデートし動き始めていくときです。日本社会の全ての根底にあるべき課題、価値観に気づき、次の世代にとって生きやすくするのは大人の責任ではないでしょか。