「電波塔を考える会・羽鳥」総務省ヒアリング報告

2022年8月22日衆議院一議員会館にて、藤沢市民3名、横浜市民2名、川埼市民1名、神奈川ネット議員3名、福島みずほ参議院議員、阿部ともこ議員秘書、合計11名とともに、総務省総合通信基盤局電波部の電波環境課と移動通信課2名とヒアリングを行いました。

Q1.日本の電波防護指針値は安全値ではない

→日本の電波防護指針値は、国際基準の「ICNIRP」よりゆるい規制値の明確な理由はなく、国際社会ではより厳しい規制値が数多くあるのは予防的措置と認識している。ICNIRPが基準値を変えれば日本も変える。実際には、

Q.2 携帯基地基地局建設の説明について、国はポスティングだけでも周知として認めている。また、対面した人でさえ健康への影響について知らされず、丁寧な説明をもって周知を指導するべきではないか

→法を犯しているわけではないのだが、きちんと周知をするよう、指導はできないが要請していく。

Q.3 携帯会社に説明会を求めたところ、藤沢、横須賀、横浜、海老名でも同様に脅された

→脅すことは適切ではないため、本日の皆さんの声は、携帯会社と共有する。

Q.福島議員の発言から

電波法を扱う部署なので要望したいのですが、横須賀市民の例をみると、電力密度ピーク値が変わっている。そうするとどこに建てても良いわけではなく、山の中と住宅密集地では意味が違ってくる。5Gの方が電力密度がこくて狭くなるのならば、ある程度の距離は必要ではないか。健康など様々なことを考えて住宅密集地には建てないとか、何らかの配慮が必要ではないか、そういう議論を始めてくれませんか

→住宅地の真ん中に基地局が建てられた不安は理解した

 

藤沢市羽鳥の基地局周辺は、住宅密集地であり小学生の通学路に隣接しています。5Gの運用になれば、4G電波の10~100倍の強さになります。(市民科学研究室・上田昌文氏)横須賀市民からの測定報告書を共有し、1分間の電力密度ピーク値の半年間の変化には驚きました。10年20年後の子どもたちの健康に悪影響がないとは言い切れない基地局に、不安を抱いている市民はいます。実際に、パリのような人口密集地、ギリシャの子ども関連施設、病院周辺などのセンシティブエリアについては、ICNIRP規制値より厳しくし配慮している国もあります。

国策として電波産業に力を注いでいるが、国民の安全を守り、安心を与えるのも国の仕事です。国民に対して、メリットとデメリットの双方を開示すべきです。総務省の回答は、想定内ではありましたが、行政と市民がわかあり合うための小さな一歩とすることができました。今後は、藤沢市に対して、鎌倉市のように電波塔建設に説明会を求める条例を求め、不安を抱えたまま市民を置き去りにしないよう、市民と共に働きかけていきます。

衆議院第一議員会館の第5面談室にて

 

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