5G時代へ備えよう!電磁波計測を学ぶ
スマホやパソコン、電化製品は、いまの便利な暮らしに欠かせません。学習効果の検証もままならないなか、GIGAスクール構想では、日本全国一斉に一人一台端末、無線LAN環境づくりが行われました。電磁波過敏症の市民の声があるなか、どうやって付き合えばよいのでしょうか。
NPO法人市民科学研究室の上田昌文氏を招き、電磁界の基本と電磁波計測のポイントについて学習しました。私たちの身の回りに様々な放射源があり、高周波(電波)か低周波磁場かを認識する必要があります。低周波を測るには電場(Ⅴ/m)と磁場(mG)、高周波を測る電力密度(μW/㎠)を知っておきましょう。
携帯電話の発信・着信時や通信環境が悪い時は、各端末の携帯会社基地局を必死に探すため、瞬間的に高周波数値が上がります。スマホを耳に充てずに使う、無線ルーターからの距離を考える、イヤホンや端末も有線にするなどの工夫が曝露を防ぐことになります。 測る際には、電源のON、OFF、30㎝や1m離れることにより数値が変わり、アースがあることでも変動します。自然界と違い、人工的な電磁界のなかの暮らしには、測ることで現状を知り、低減する対策が必要です。