厚木基地の航空機騒音を考える
厚木基地爆音期成同盟藤沢支部が、関守麻紀子弁護士を迎え「市民生活と軍事基地」の学習会に開催し、参加しました。
厚木基地の爆音被害について50年間もの間活動を続けている事実に改めて考えさせられました。日本では、米軍基地に対して、なぜか触れてはいけないものとする風潮があります。
騒音は違法であると裁判所は4回言い渡していますがなかなか改善はみられず、50年に及び闘いは続いています。
企業であれば賠償金は痛手となり致命傷になることもあるため改善されていきますが、国は賠償金は税金であるためつぶれることもなく痛くもない状態です。
1976年第1次訴訟から2017年第5次訴訟提訴があります。2018年取り組みの成果として、厚木基地所属の米空母軍艦載機部隊が岩国基地へ移駐しました。
移駐後、艦載機騒音は、ほぼ無くなったと国は言っていますが、第5次訴訟で新たにわかったことは音の測定の仕方に問題があります。音の単位「デシベル」だけで測っていましたが、「うるささ」と組み合わせて考えることで、本当の意味で不快感を感じる測定値が見えてきました。
これにより、道路や鉄道の交通騒音と比べることが可能になりました。交通騒音は、地域住民3割がうるさいと言えば規制されるが、軍用騒音は7割いないと規制がかかりません。この違いは大変大きいです。
日米地位協定は不十分であるにも関わらず、さらに日本自体は求めていないことも問題です。また、同じ敗戦国であるドイツやイタリアとは扱いが全く違うのは、市民が声をあげず、おとなしいからであることも見えてきました。
日本の飛行機では法律違反になることも、米軍には通用しておらず、日本の法の縛りがなさすぎます。私たち神奈川県民は、沖縄につぐ基地の多い場所に住んでいることを忘れてはいけない問題です。